皆さんは食生活や生活習慣を日常的に気にかけていますか?何も気にせず過ごしていると、血糖値がとんでもない数値になっているかもしれません。血糖値や血圧などの情報は定期的に計っておくことが健康体への秘訣です。糖尿病は様々な合併症を引き起こす可能性があるので、事前に糖尿病の症状についてや自分の血糖値を調べてみましょう。

病院のベッドとたくさんの薬の瓶
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糖尿病になると色々な合併症を起こしやすい

色々な薬

糖尿病の初期は特に自覚症状がありません。
検査を受けると血糖値が高かったり、ヘモグロビンA1c(HbA1c)という検査項目の数値が基準値より高かったり、尿に糖が出たりするだけです。
しかし、糖尿病の何が怖いのかと言うと合併症が怖いのです。

糖尿病の合併症は「しめじ」と覚えると、覚えやすいです。
「し」は神経障害で「め」は目の合併症で「じ」は腎臓です。
これらは3大合併症とされていますが、いずれも細小血管障害です。血管が細ければ細いほど、高血糖による影響を受けやすくなります。
体内でも、特に血管が細い神経や目や腎臓の細小血管が動脈硬化を起こして合併症が生じやすいのです。

神経障害は、約4割で見られます。糖尿病で最も多い合併症です。
足先や足の裏がしびれたり、こむらがえり(足がつる)がおきたり、感覚が鈍くなったりします。
感覚が鈍くなるので、ケガをしていたり火傷を負っていても気がつかないこともあり、潰瘍や壊死(組織が腐ること)に至ることもあるのです。
さらに悪化すると、足の切断にまで陥るケースもあります。

網膜症は、糖尿病患者の約40%に見られます。糖尿病を未治療で放置すると、7~10年後には約半数が網膜症となります。

慢性的に血糖値が高い状態が続くと、網膜細小血管が障害されて血管がもろくなって出血したり詰まったりします。
視力低下がおきたり視野の中に黒いカーテンがかかったように見えたり、小さなススや虫のようなものが見えたりすることもあります。
中途失明の原因の第二位が、糖尿病性網膜症です。
糖尿病を発症してから10年経った人では、約50~60%に糖尿病性網膜症があると言われています。

腎症は、腎臓の中の糸球体の細小血管の障害によって生じます。
血糖値の高い状態が5年ほど続くと、尿にアルブミンというたんぱく質が出てきたり浮腫んできます。
その後、貧血や全身倦怠感などが起こり、さらに悪化すると人工透析療法となります。
わが国の透析療法を導入する原因の第一位が、糖尿病性腎症です。

糖尿病を悪化させると透析療法となるので注意

糖尿病はそれ自体は特に自覚症状がないために、最初のうちはきちんと通院していても、そのうち通院をサボる人も少なくありません。
しかし、放置するとこのような合併症を来すことがあるのが、この病気の怖いところです。

眼底出血を起こしてから慌てて眼科に飛び込んだり、脚がひどくただれてきてから慌てて治療を開始する人もいますが、やはりこのような事態になる前にきちんと治療を受けたいものです。
糖尿病性腎症の場合は、早期の段階から尿にアルブミンと言うたんぱく質の一種が、わずかながら漏れ出ます。
しかし、このようなタンパク尿が出た時点では、すでに病気は進行していることが多いです。

糖尿病と言われたら、自覚症状がなくても定期的に通院して血糖値やHbA1cを調べたり検尿をしたり、高血圧になっていないか血圧を測定する必要があります。
もしも、糖尿病性腎症になった場合は、血糖値のコントロール、血圧のコントロールが重要です。
血圧の高い状態が続くと、血管が動脈硬化を起こすので、ますます細小血管障害に輪をかけることになります。

高血圧は糖尿病性腎症の発症リスクを上げます。
ご家庭にも血圧計を置いて、朝晩の1日2回、血圧測定をして血圧管理を行うのが理想的です。
これらをしっかりと行うと、糖尿病性腎症から透析療法となるのを防ぐことができるでしょう。

糖尿病自体は自覚症状がありませんが、放置するとジワジワとこのような合併症を招きます。
そして合併症が悪化すると、失明や足の切断や人工透析療法などとなって、不自由な生活を余儀なくされます。
糖尿病がサイレントキラーと呼ばれるのは、このようなことが理由です。

また、糖尿病があると動脈硬化が起こりやすくなり、心筋梗塞のリスクは2~4倍、脳血管障害のリスクは約2倍となります。
自覚症状がなくても、これらの病気の警告サインだと思ってしっかりと治療することが重要です。

サイレントキラーに命を持っていかれないように、通院はサボらないようにしてください。

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